6月21日、オリゼ初の試み、夏至の日のNight cafe。思いの外、たくさんの方にお越しいただきました。ありがとうございます。
軽めの晩ごはんにと、「かき揚げ冷やしうどん」をお出ししましたが、ひとりテンパるくらいにはまあまあ手間取りまして、大変お待たせする事態にも、、、。
いつもは夕方までのカフェですが、夜の灯りの中のオリゼもいいなあと思いました。時々はこんなの続けていきたいです。
さて、写真は18日に塩漬けした南高梅です。今年は三重県産の4Lサイズもあろうかという超ビッグサイズ。大きすぎやしないかと心配でしたが、梅酢もたっぷり上がってきたので一安心。
一緒に赤紫蘇も仕入れてきたので、今年は土用干しまでスムーズにいけると良いなと思います。
5月5日の北三瓶
5月5日の北三瓶。田植えが終わったばかりの水面に、青空と新緑が映える心地よい日でありました。この日は、羊を飼い、ウールをつくって販売している「KASAGI」の牧場とアトリエの公開日で、カフェオリゼはおにぎりやスイーツを用意して出店しました。
深い谷に沿って集落がある山口というところで、谷川(伊佐川)は神戸川に合流し、日本海へ至ります。
地元の方が出しておられる豚丼を買いに別会場へ行くと、少し離れた橋のたもとに石祠が見えました。
「あの祠はなんと言われとりますかね」
会場の入口で整理をしておられた男性にたずねました。
「あぁーなんだったかのー、昔からずーっとあるもんだけどのぉー」
テイクアウトを待つ間、雑談した内容は思い出せず。2分もなかったと思いますが、早くお店に帰らなばとそこを後にして、歩きはじめたところ、うしろで大きな声が聞こえました。
「ありゃーなんちゅうーたかのー」
「××じゃなかった?スイジン?」。
振り向いて50mほども離れたところからこたえた。
「みくまりさんじゃないですか?」
「あぁーそうかもしれん。水の神さまだよー」
みくまりと呼んでおられたかどうかは再び確かめねばと思います。
山口という土地の名前、山は古代よりサヒメと称されていました。牛馬放牧と交易(いち)が富のひとつであった場所だったと想像します。
それにしても、水が美しい。きれいというだけでなくよい水であることは、なぜ羊をここで、ということと結びついています。
「羊毛をていねいに洗う」「日本の山が生み出す軟水で」。
織り方仕立て方でさまざまなものが生まれる、その工程を間近で見れる良い一日でした。
『暮らすこと』。住まいも食も衣も、同じところにあるのだとー。
今年もここでみなさんと一緒に過ごせた一日が本当にうれしかった。
みなさま、ありがとうございました。
令和7年の初糀
今朝、今年の初糀ができました。
毎年ですが、「よい糀ができたかしら?」と緊張の瞬間です。2018年から始めて8年目。年々つくる量が多くなって今年は60キロの糀を仕込む予定です。
1日2キロほどのお米を浸水して20時間後、ザルにあけます。蒸し器に移し、よい加減に蒸し上がったら種きりして切り返したり、糀蓋に盛ったり…。そうして出来上がってくるのは、浸水から3日後になります。
年が明けると、どうしても糀のことが気になって、今年は三ヶ日のうちから始めてしまいました。1日でも早く仕上げて、みなさんとお味噌づくりができますように。
お店は8日水曜日から営業をはじめます。ランチも数は少しですがご用意して。ただ、天気予報には雪ダルマがずらーっと並んでますので、ゆるく始める予定です。
「健康に気をつけて、この一年、元気にランチをお出しすること」
大きな目標ではありませんが、今年も変わらない目標でスタートします。本年もオリゼをよろしくお願いいたします。
晩秋の小雨ふる日のお食事会
暑く長かった夏、そして束の間訪れた短い秋。紅葉は例年より半月は遅く、染まったと思ったらすぐに散るのでした。庭のオトコヨウゾメだけは少しずつゆっくりと色をつけ楽しませてくれています。ここ数日雨がちの中で迎えた週末の土曜日、11月23日。今日はちょっと早い忘年会ということでご予約いただき、実家で使っているお膳でお出ししました。
ふだんは季節のお野菜など、植物性のものが中心ですが、ご希望でお肉やお魚のお料理も。
オリゼの定番・車麩のフライ、焼畑の赤かぶを柚子昆布和えにしたもの、三刀屋在来のホクホクとした里芋の練りゴマ和え、GOOD LIFE FARMのミックスサラダにプレコーチェ、ブロッコリーを使ったオムレツ、そしてふだんは使わないお肉やお魚も加え、15種類くらいの品をつくりました。めずらしい地元産のラフランスのワインコンポートには、夏にいただいたバニラビーンズも使ってます。
この時期は季節の野菜や果物がたくさん! 渋滞ともいえるほどで、あれこれ欲張ってたくさんつくりたくなります。
11月23日は勤労感謝の日。また「晴れの特異日」としても知られますが、今日は小雨が続くなか、ときおり雨脚も強くなる日でした。
ブルーベリーの記憶
夫が仕事でお世話になっている八川農園さんのブルーベリーを摘ませていただきました。
今年は雨が少なかったので甘味がのっているとのことです。
持ち帰った5キロ以上もあるブルーベリーをきれいにして冷凍したりジャムにしたり。
しばらくはスイーツにブルーベリーのケーキなど登場します!
そういえば、その昔、義姉がつくってくれたロールケーキ。生クリームにブルーベリーとブルーベリージャムが入っていて、とてもおいしかったな、と、思い出しました。
(いや、この記憶あってるのかな?)
もう少し涼しくなったらつくってみようと思います。
カニパーティの時間
夏は過ぎたようで、ただ秋とも言えないような毎年この時期。わたしの誕生日と帰省に合わせて、義姉が高津川のツガニを大量に買いこみます。実家で、『カニパーティ』が開かれるのです。
5キロもの生きたカニを、2つの鍋で雄と雌にわけて蒸しあげます。うまく段取りして息をあわせないと、カニが逃げ出して大騒ぎ、という一幕もあったりします。
夜には、食卓に新聞紙を一面に広げ、ひたすらカニのみを食べ続ける晩ごはん。他所のお家のことはわからないけど、このスタイルはわたしがこどもの頃から変わりません。
亡くなった父はツガニが大好きで、晩夏から秋祭りの頃まで、年に2、3度そんな日がありました。大きなカニの爪や卵がいっぱい詰まった雌カニを、父がわたしたちにすすめてくれ、食べていたのを思い出します。毎年同じ話だけど、そんな父の思い出話をしながら食べるカニは、格別美味しいし、みんながそろう良い時間となっています。
昔食べていた頃より、年々カニは小さくなるけど、思い出とともに、こんな時間がこの先もずっと持てるといいな。
今日、事務所で見つけた古い社員名簿に、若い頃の父の写真。そして、扶養のところにあるわたしの名前と18歳という年齢。確かにアレもコレもあった、そんな頃。