自由な器

安部宏『盛るうつわ展』。2日が過ぎました。

みなさん、一つひとつ手に取りあれこれ悩みながら、お気に入りを選ばれていくのが本当に楽しそうで、わたしも一緒にうれしくなりました。どれもこれも手にとってみたくなるものばかりです。

安部宏さんは「器は普段につかってもらってこそだから」とよくおっしゃいます。よそ行きの大袈裟なものでなく、日常で使いやすい器、やさしい器とはどういうものか、日々考えながら製作しておられると。つくり続けて五十年になられますが、まだそこに謙虚に向き合い続ける姿勢は、分野をこえて、わたしもたくさん学ぶことがあります。

そういえば、3枚めの写真。出雲地方ではおなじみの煎茶碗ですが、
「これ、エスプレッソ飲むのによそう!」とおっしゃった方がおられ
あぁ、なるほど。器って自由なんだなぁ、と思いました。
向付も湯冷しもその用途にとらわれず気に入ったものをどんどん使っていけば日々の暮らしも楽しいものになっていくと思います。

桜満開の夕暮れに

桜満開の日曜日が終わりました。
ここ数日は晴天が続きそうですが、気温は意外に低いです(コートは手ばなせません)。花もなかなか散らないでしょうから、今週いっぱいは楽しめるかな。
オリゼでは、昨日今日とたくさんご用意したランチもスイーツも完売でした。お待たせしたりお断りしたりでしたが、ありがとうございました。
そうそう、今日はなんとお店の前にちょっと行列ができていました。お店を始めて8年ですがこんなの初めてでびっくりしました。外で待っていただいて感激やら恐縮やら。
忙しい日の中のこんな出来事。今週もまた頑張っていきます!と気合いいれてー。

もりもりの一週間

もりもりの1週間でした。
木曜日…ツキイチお弁当の日。
金・土曜日…tutti展とパンジェンシーの日。
日曜日…tutti展最終日とミモザリースレッスン。この間に、まさかのぎっくり腰や、いろいろハプニングもありましたが、お天気もよくたくさんの方々にお会いできてとっても楽しい毎日でした。
ありがとうございます!
さて、桜咲くまで2週間。体調整えてまたスタートします!

小さく手軽に麦麹と黒豆の味噌を

明日の味噌仕込みに先駆けて、少量味噌の仕込み。
去年、裏の畑でスズメに襲われながらもわずかに収穫なった自家栽培裸麦。はじめて麦麹にしてみました。そして、天候に恵まれず不作だった黒豆。1kgくらいとれたうち半分を味噌用に使うことに。はじめての麦麹と自家栽培黒豆(赤名黒姫丸)で、少しの量の味噌づくりです。
来年美味しいお味噌になりますように♡
黒豆500g麹1,200g海塩300g。

このくらいの量だと朝の仕込みをしながらでもつくれます。コツはしっかり豆を浸水させて膨らませ柔らかく煮ること。マッシャーでも潰せるのでミンサーなくても大丈夫です。
そして、大きな手の人がいたら完璧です!!

日々の健康、日々の食事のなかで

昨日と今日は、お味噌の仕込みで11名の方にご参加いただきました。はじめての方と毎年恒例の方と半々くらい。

毎年続けて来てくださるのは、オリゼ味噌を美味しいと思ってもらえているから。はじめての方は興味を持ってやってみたい!と思われたから。糀は毎日2.5キロずつつくるのがやっとで、今年は20日もかかってしまったけど、納得のいく良い玄米糀ができました。

お味噌教室も今年で5期目。ご参加くださりありがとうございます。

毎日の食事の中に、日々の健康がある。その中にオリゼの味噌が、少しでも入るならとても幸せなことです。

いろいろある毎日ですが、わたしなにりできること、これからも続けていきたいと思います。

玄米糀で味噌づくり

オリゼの新年、1月12日(水)より営業します。

去年の2月はじめに仕込んだお味噌を、今日1月8日、初めて開けてみました。仁多米の玄米で糀をつくり、江津の反田さんの有機大豆で仕込んだもの。
おぉ、これは!というくらい味も色も理想型のできばえです。
来週からのランチのお味噌汁につかいます。
今年は玄米糀を使っての味噌づくり教室をオリゼで開催します。
ご希望の方はお電話にてお問い合わせくださいませ。

今年はいつも大豆をお願いしている反田さんの畑が水害にあい、自家の大豆そのものはどこかでなんとか確保するととしても、みなさんのものまでは無理かなあと半分断念していたものの、大豆出せますよと。反田さんのブログ、2021年12月の記事には「過去最悪級の大豆収量」というのも。それでもめげずに前を向く姿勢に元気をもらいつつ、また、感謝しつつ。

小雪舞う大晦日のオードブル

 びゅうとふく寒風と一筋の陽光をしたがえて、小雪はらはらと舞う大晦日。最後のオードブルのお渡しをして、今年の仕事納めとなりました。あっという間に過ぎたようでも、振り返れば厨房に立つ機会をたくさん与えていただいた濃密な一年でした。ありがとうございます。
 オリゼの裏の小さな畑では小麦がゆっくりと根をのばしながら、春を待っています。葉をすっかり落とした木々の枝にも小さな芽はしっかりと。まだ実を落とさない柿の実は白い雪に映えて鮮やかです。裏山のシラカシのどんぐりのなかにはまだまだ落ちる機会をまっている子たちもいて、みなそれぞれの時を過ごすのだなあと思います。
 我が家では、そんな調子で大掃除もできませんでしたが、これから少し休みをとって、ささやかな年越しを祝い、あらたなとしを迎えようと思います。

 来る年も皆様にとって佳い年になりますように。