柄長と糀と

小寒の日からはじまった今年の玄米糀づくり。昨年より少し早いスタートなのは、量が多いから。あわせて50kgくらい仕込みます。

カフェの営業は、麹が調子を出してくれるまではと、のんびりかまえていました。年明けから例年よりは暖かい日が続き、松蔵と私たちが呼んでいる庭の松の木には、エナガが群れでたくさんやってきて、いそがしそうに枝から枝へ、地面から枝へ、枝から地面へと、動きまわり囀っていました。数日は麹の世話を続けながら、平日はランチはお休みしていたのですが、エナガに続くように、問合せも来店もたくさんいただくことになってしまいました。お断りした方へは、新年早々に申し訳なく思っています。

そこで……。
1月18日の水曜日以降、いつもどおりの営業を開始することにしました。麹菌、アスペルギルス・オリゼも調子が出てきて、仕上がり順調。負けじとついていけるよう元気を出していきますよ!

 

令和4年の大晦日

最後のオードブルのお渡しをして今年の仕事納め。
ちょうど一年前も同じ言葉を記していますが去年より十を上回るご注文をいただき友人に助けてもらっての業務終了。今日のオードブルもいつもお世話になっていますGOODLIFEFARMさんはじめ地元のお野菜ばかりです。
みなさんに支えられて今年も無事終えることができました。
たくさんの感謝を込めて
ありがとうございます!
くる年もまた佳い一年になりますように。
カフェオリゼ 店主

プレコーチェでおからのサラダ

ほぼ毎週仕入れているGOOD LIFE FARMの野菜。秋が深まる頃から赤にんじん、黄にんじん、そしてかぶが入ってくるのですが、先週からはより大きくなって、季節がゆっくりと、でも着実に進んでいることを実感します。
今週のランチには、待っていたプレコーチェでおからのサラダをお出ししています。
塩とオリーブオイルとワインビネガーで味付けて、おからを入れて和え、最後にディルを入れると、とても香り良く仕上がります。
イタリア食材とおから、意外とよくあうんです。美味しいですよ。お試しあれ〜。

令和4年11月13日の黒板より

オリゼの看板が入っているケースの隣には、お知らせを兼ねた小さな黒板があります。毎日店主によって書かれ納められているのですが、土日祝日は時々手伝いに入る店主の夫が執筆担当です。今日のものを黒板バージョンから若干加筆してここに記しておきます。

11月13日(日)
雨が地面を少しぬらすくらいにはふってきて、庭でカエルが鳴いています。大ぶりになる前にと、裏の畑へ。カキをひとつとろうとしたら、小さなアマガエルがぽつんとのっていました。やせっぽちで動こうとしません。もう食べるものも少ないのだろう。そんなんで冬を越せるのかい?と言いかけたら、口をぱくっとあけたのです。「いや、それお前だろっ」。ケロって言い返されて、……いや、そう言われたような気がしました。カエルはピョッんと畑のどこかへ飛んでいきました。2週間後の天気予報に雪マークをみた朝に。

忘れていたけど急に寒くなる秋の日

昨日は大山で初冠雪とか。今年の冬は寒くて雪が多いとか。今朝なんて裏の畑に霜が!?なんて間違えたり。暑い、暑いと言っていた日からそんなに日にちはたっていないのに、急に寒くなるこの変化はなかなかしんどいですね。忘れているだけで毎年そうなのかもと思ったりもします。

庭のマルバの木はもうすっかり赤く染まり、葉を落としはじめていますが、他の木々はまだこれから。ただ、台風が通ったときの塩の影響でピンオークの葉は茶に染まってきました。枯れ落ちていくものが多いなかで、うれしいのはリンドウの花が庭のあちこちで咲いていること。こぼれた種が散らばって今年は紫色の花をたくさんつけてくれました。

裏の畑からも、近くからも遠くからも、里芋、リンゴ、栗、蕪、そして葉野菜いろいろ届いています。美味しい秋はまだまだこれから堪能できます。心地よい秋の風、きれいな夕日に、高く白い雲に、朝晩の少しの冷え込みも、味わっていきましょう。

10月のよく晴れた日に

10月23日。Sunday Market CiBOの日。出雲は快晴で最高気温24℃となり、晩秋にして汗ばむ陽気でした。effe-co.&café A.oryzaeでの出店は、コロッケ2種とカーボロネロのミネストローネ、どれも好評でした。おからコロッケには豆腐工房しろうさぎさんのおからとGLFさんのイタリアンパセリ。さつまいもとりんごのコロッケにはまにわ農園さんのさつまいも。ミネストローネにはGLFさんのカーボロネロをふんだん使わせていただきました。
どの食材もほんとうにきれいで力強さがありました。
食べてくださったみなさまの明日への活力にきっとなると思います!!

オリゼの濃い夏が終わりました

強すぎる陽射しをさけるように、陰を探しながら、そそくさと歩いていた夏。強すぎて見上げることなんて思いもよらなかった警報級猛暑の日々。夏らしいセミの鳴き声と長居はできない外の暑さは、いまだ夏ではありますが、毎日、空を見上げられるほどに、風は涼しく、陽射しはおだやかです。本当にほうきでかいたような軽く細い筋雲が、雲が透き通った青い空にひろがっています。夏の濃くて強い青とはちがって、なんともやさしげです。

そんなわけで、8/19〜21の石見銀山HIDAKAキッチンでのPOPUPから、昨日のSaturday Night CiBO。今年もオリゼの(わたし)の濃い夏が終わりました。
出店に際し、ご来店くださいました、たくさんのお客様。強力な助っ人としてお手伝いいただいた友人。キッチンを去年より何倍も使いやすく整えてくださった日高さん。『食』を生活の中心に!といつ訪れても楽しい場を提供されるCiBOスタッフの皆さん。そして常にまだまだ!と引っ張り続けてくれる板倉布左子さんに感謝ばかりです。
気持ちばかりいっぱいで言葉になりませんが、秋からもまた頑張っていこうと思います。

来週はオリゼの名前のもとになった柴田昌平監督の『千年の一滴  だし しょうゆ』をカフェにて上映します。いつか島根で!と思ってましたが、まさかオリゼで上映出来るとは!
この映画がなければオリゼという店もなかったし、いろんな出会いもなかったのかも?
わたしにとって特別な映画です。
ぜひこの機会ご一緒できればと願います。