1月1日にあわい堂で買った、安野光雅の『絵のある自伝』。卒業した大学名がこの本に出てくるのですが、卒業式は全員黒の着物に赤い伊達締めをして、制服の深緑の袴をはいて出席しました。着付けは、友達のお母さんがしてくれたのも良き思い出。この袴、実は宝塚音楽学校と同じなのですが、附属の高校のクラス名も星組や月組とか。入学当時「宝塚みたい!」と言ったら、「宝塚が真似したのよ」と教えてもらいました。
親しくしていただいている方のお姑さんも、大正生まれだけど島根から出られた同学の卒業生だと教えていただきました。(残念ながら去年98歳でお亡くなりに)
ご存命なら、今も当時からある記念館のことや、いろんなお話し伺いたかったです。
この本には、一緒に買った『娘の学校』の著者、なだいなださんのお名前も出てきたり、もちろん3年間を過ごした津和野のことも出てきて、いろいろ面白い読書体験でした。
さて、お味噌用の玄米糀の仕込みが始まっています。出来上がったばかりの糀は、ほわほわ〜と湯気があがって甘〜い香りがします。ひと月かけて50キロの糀を仕込んでいきますが、お味噌としていただけるのはおよそ一年後。
毎年毎年、1月恒例の繰り返しですが、毎年同じ日常が続いていくことこそが、ありがたく尊いことだと感じます。
少しずつ変わってはいくけれど、変わらないものも大切に抱えて、毎日を送っていけますように。